第5回は、2022年6月29日に発刊した『2022年 乳酸菌関連商品の市場分析調査』です!
機能性表示食品制度を追い風に、各社が様々な機能性を訴求した商品の展開に注力!
拡大を続ける同市場について、弊社リサーチャーの堀越滉平に調査のポイントについてインタビューしました!
堀越 滉平 プロフィール
リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health&Food
堀越 滉平
—Profile—
2018年の入社当時から健康食品分野で主にマーケット調査を担当している。
これまで健康食品通販や乳酸菌関連商品、健康食品R&Dなどの調査を行ったほか、
昨年は睡眠サポート食品に関する消費者調査を初めて実施した。
趣味は野球観戦で、大の阪神ファン。2005年以来の優勝を心待ちにしながら、甲子園球場によく観戦に行っている。
―今回乳酸菌関連商品をテーマにした調査とのことですが、現在の乳酸菌関連商品市場の課題は何だと考えていますか?
堀越:現在の乳酸菌関連商品市場の課題としては、ヨーグルト・乳酸菌飲料のカテゴリーが伸び悩んでいることが挙げられます。長年、ヨーグルト・乳酸菌飲料カテゴリーが同市場の拡大を牽引してきましたが、近年は既存品の売上が低下しているほか、2021年はコロナウイルスの影響で家庭内消費が拡大した2020年の裏年にあたるため、前年割れになるなどマイナスで推移しています。
―なるほど。そのような課題があるのですね。では、そのような課題がある中で、なぜこの調査を行ったのですか?
堀越:先ほど挙げた課題がある中、一方で健康食品や加工食品といったカテゴリーでは、各社が新商品を発売するなどしており、市場規模が好調に拡大しています。今後も拡大が見込まれる健康食品や加工食品では、どのような商品がトレンドになっているのかなどを調査する必要があると思い、今回調査を行いました。
―そういった背景があったのですね。では実際、市場ではどのようなトレンドがみられますか?
堀越:一言でいうなら、”訴求の多様化”です。乳酸菌関連商品の訴求といえば、従来は『整腸』や『抗肥満』が中心でしたが、最近では『免疫力向上』や『ストレス緩和』、『睡眠サポート』といった訴求の商品が売上を伸ばしており、市場の拡大に寄与しています。
健康食品・加工食品における2021年の伸長率は、『免疫力向上』が28.5%増、『ストレス緩和』が29.0%増、『睡眠サポート』が50.0%増と好調に推移しています。今後も各社が様々な訴求を行った商品を発売することで、売上を伸ばしていくとみられます。
―すごく伸びていますね!それでは、今回の調査においての注目商品があれば教えていただけますでしょうか。
堀越:注目商品は、プラズマ乳酸菌を配合した菓子や飲料の商品が挙げられます。菓子では、森永製菓の「inのど飴<りんご味>」、カンロの「健康のど飴たたかうプラズマ乳酸菌 iMUSE」といった”のど飴”やカンロの「ピュレグミ iMUSE プラズマ乳酸菌」などの”グミ”が発売されています。
また、飲料ではキリンホールディングスがお茶の「生茶 ライフプラス 免疫アシスト」や紅茶の「午後の紅茶 ミルクティープラス」を発売するなどしており、乳酸菌配合商品の広がりが活発化しています。
―なるほど、今後の動向にも注目したいですね。最後にこの資料に興味を持たれている方に一言お願いします。
堀越:乳酸菌関連市場は今後も拡大が見込まれますので、すでに参入している方はもちろん、まだ参入をされていない方にも見ていただきたいレポートとなっております。多くの方にこのレポートをご活用いただけますと幸いです。
―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューした調査レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。
『2022年 乳酸菌関連商品の市場分析調査』
「免疫力向上」「ストレス緩和」「睡眠サポート」商品が伸長、 機能性の多様化が進む『身嗜み』『悩み解決』から『自己表現』へ、 多様化するブランド戦略を徹底分析!