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2022.10.14

リサーチャーに聞く!#17 『2022年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査』調査のポイント

PRESS

CHEMICAL

第17回は、2022年10月21日発刊予定の『2022年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査』です!
医薬品原薬・中間体の市場分析と主要企業の事業展開(企業概要、医薬品原薬・中間体の参入経緯、製品展開、推進体制、売上高推移、主要取引先、今後の方向性)について調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの天野洋介に調査のポイントについてインタビューしました!

 

 

天野 洋介 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ  Chemical

主任 天野 洋介

—Profile—

入社当時から、Chemical分野での調査を担当している。

これまでに、医薬品原薬・中間体、肥料・土壌改良材、界面活性剤等の調査を行った。
最近では、農薬や農業技術/ビジネス等のアグリ関連の調査に注力している。
趣味はライブ観戦とギター演奏。学生時代からMr.Childrenの熱狂的なファンであり、今年もライブに行っている。

 


―なぜ、今回、医薬品原薬・中間体について調査を行ったのですか?

天野医薬品原薬・中間体市場は、私が入社して以来、ずっと動向を追いかけてきたテーマであり、これまでも、主要各社が手掛ける戦略(ジェネリック原薬の拡大や海外展開等)を目の当たりにしてきました。同市場は日々成長しています。また、コロナ禍の環境下において、主要各社がどのような新戦略を図っているのかを第3者視点から調査・分析することに大きな意味があり、また、主要各社や周辺企業にプレーヤーに気づきを与えると思い本調査を行いました。

 

―わかりました。では、本調査にあたっての天野さんが考える仮説とは?

天野核酸原薬やペプチド原薬等の中分子原薬が台頭しているのではないかと仮説しました。中分子医薬品市場は、国内を含めてグローバルに成長しております。新規創薬モダリティとして注目されている核酸医薬品とペプチド医薬品の増加に伴い、核酸原薬とペプチド原薬も並行して伸長しており、活発的な主要各社の動きがあるのではと仮説を立てました。

 

―なるほど。では、今回の調査で明らかになったことはありますか?また、新たな発見があればお聞かせください。

天野私が想像している以上に、国内の低分子医薬品原薬・中間体の開発・製造受託(CDMO)が活発化していることが分かりました。要因としては、中国の環境規制強化による現地原薬・中間体メーカーの供給が不安定化したことが挙げられます。それに加えて、コロナ禍で供給が寸断されるリスクが高まっていることも重なり、国内の製薬企業が医薬品原薬・中間体の調達先を自国に切替えを始めたことが、国内市場の活発化を後押ししたといえます。製薬企業の供給網(サプライチェーン)の見直しによって、国内の医薬品原薬・中間体市場は引き続き活発化していくと感じております。
これに伴い、主要各社が積極的な増強を行っていることも分かりました。例えば、あるケミカルメーカーは約100億円の投資を行い設備の新設を発表。国内の原薬・中間体メーカーが需要旺盛な医薬品原薬・中間体の受託事業に対応していることが分かりました。今後も国内原薬・中間体メーカーの動向に目が離せません。

 

―わかりました。天野さんが仮説していた中分子原薬の台頭についてはいかがでしょうか。

天野:中分子原薬に関しましても、低分子原薬と比較すると市場規模は小さいものの、伸長していることが分かりました。実際に国内の医薬品原薬・中間体メーカーがペプチド原薬の受託事業を開始したり、ベンチャー企業と共同で核酸原薬の開発を行っている等、活発的な動きをしております。中分子医薬品は低分子医薬品よりも副作用が低く、高分子医薬品よりもコストが安く製造できるため、注目の医薬品と言えます。中分子医薬品の伸長に伴い、中分子原薬が伸長していくと考えております。

 

―なるほど。中分子原薬の動向も今後見逃せませんね。最後に今回の資料のアピールポイントを一言教えてください!

天野:当資料は、国内の医薬品原薬・中間体の市場規模や主要各社の事業展開をまとめたものであり、今後も事業戦略の一助となることを目指して作成しております。少しでもご興味があれば、ご試読・ご検討いただけますと幸いです。

 

 

 

―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューした調査レポートは予約受付中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

『2022年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査』