第25回は、2022年11月30日に発刊した『2型糖尿病の患者調査』です!
2型糖尿病と診断され、治療のために、現在医療機関を受診し、薬物治療を行っている20歳以上の男女600名を対象に、
診断されるまでの経緯や医療機関の受診状況、現在の治療実態(特にGLP-1受容体作動薬)、治療満足度・不満点、オンライン診療や治療管理/治療用アプリのニーズ、新しい治療薬のニーズ等を集計・分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上徹に調査のポイントについてインタビューしました!
水上 徹 プロフィール
リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Medical
係長 水上 徹
—Profile—
入社してからほとんどの期間で、Medical関連の調査を担当。
現在はMedical関連の患者調査、ドクター調査および独自調査を行っている。
―なぜ、今回2型糖尿病の調査を実施しようとしたのですか?
水上:同時期に調査を行いました、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)や高コレステロール血症と同様になりますが、これらの生活習慣病疾患において、親和性が高いとされるオンライン診療や治療用アプリなどのDTx(デジタルセラピューティクス)についてのニーズがどの程度あるかを調査したいと思ったのが1点です。
また、もう1点は、昨年2月にGLP-1受容体作動薬の経口剤となる「リベルサス」が初めて上市されたことで、GLP-1受容体作動薬による治療状況がどのように変化しているかを調査したいと思ったことです。
―今回の2型糖尿病患者さんの調査で、明らかになったことは何ですか?
水上:GLP-1受容体作動薬に関しては、前回調査(2019年6月)より8.1ポイント増加していました。その要因として、経口剤の上市によるものが最も大きいですが、皮下注射薬で「オゼンピック」が上市されたことも、シェアを引き上げる要因になっているようです。
―では、オンライン診療や治療用アプリなどDTxのニーズはどうでしたか?
水上:オンライン診療の今後の利用意向が高い方は3~4割、その中で今後、対面診療よりオンライン診療のほうが多く利用したい方は半数程度でした。また、利用したい理由としては、通院頻度が減ることや病院や薬局での待ち時間が減ることを挙げた方が多くなっています。
治療用アプリについては、今後の使用意向が高い方が4割弱でした。一方、使用意向が低い方が6割程度と上回りましたが、その理由として、治療内容に対する魅力の低さや面倒さを挙げる方より、現状の治療に満足していることや費用面がわからないことを挙げる方が多いことから、今後ニーズがさらに高まる可能性もありそうです。
―今回の2型糖尿病患者さんの調査のここに注目してほしい!というポイントがございましたら、是非ともお聞かせください。
水上:今回調査のポイントして挙げております、GLP-1受容体作動薬や治療用アプリ(DTx)に関する項目に注目して頂きたいと思います。
また、同時期に同じ生活習慣病のNASH、高コレステロール血症の調査も行っており、2型糖尿病と同じ質問内容のものも多くありますので、その比較結果にご興味をお持ちいただけましたら、web会議でご案内させていただければと思います。
本レポートに関しまして、どのようなことでも構いませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューしたレポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。
2型糖尿病の患者調査
経口剤の上市によりGLP-1受容体作動薬のプレゼンスは拡大傾向/治療用アプリ(DTx)の使用意向が高いのは4割近く!