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2023.10.17

リサーチャーに聞く!#63 『2023年 健康と栄養に関する意識・実態調査(第5弾)』調査のポイント

PRESS

HEALTH

第63回は、2023年9月29日発刊の『2023年 健康と栄養に関する意識・実態調査(第5弾)』です!
20~70代男女の健康に対する考え方、健康のための取り組み、栄養の摂取状況、健康食品の利用実態などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの藤原桃子に調査のポイントについてインタビューしました!

 

藤原桃子 プロフィール

 

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health&Food
藤原桃子

—Profile—
入社以降、ヘルス&フード分野のマーケット調査を中心に担当。
近年は、ヘルス分野の消費者調査や独自調査も複数実施している。

 


―なぜ今回、健康と栄養に関する調査を行ったのですか?

藤原健康と栄養に関する消費者調査は、2019年から実施している定点調査で今回が5回目となります。10年、20年とデータを積み重ねていくことで、消費者の健康や栄養に対する意識・実態がどのように変化したのか探っていきたいと考えています。
定点調査ですので時系列での比較ができるよう、基本的には設問や選択肢は変えていないのですが、お客様のご意見等を取り入れて設問を加えるなど、毎年ブラッシュアップしています。今回は、老化に関する設問などを追加しました。

 

―そうなのですね。2019年から毎年調査されているということですが、以前と比べて何か変化したところはありますか?

藤原:2020年から2022年は、新型コロナウイルスの感染拡大が消費者の健康意識や行動に大きな影響を与えてきましたが、2023年はコロナの感染症法上の位置づけが「5類感染症」になり、影響が薄れつつあることがうかがえる結果となりました。
例えば、健康に関心を持つようになったきっかけがコロナの拡大という人は3割強から約2割に減少しました。また、コロナによる心身や生活面への影響が特にないという人も前年より増えています。
物価上昇などで先行きへの不安が高まるなか、「自分の健康は自分で守る時代だと思う」という人は約9割にのぼります。また、「予防医療によって病気を未然に防ぎたい」「健康に関する知識を身に着けたい」と考える人は7割を超え、将来に向けて健康づくりへの意識を持つ人が多くなっています。

 

―なるほど。健康づくりへの意識を持つ人が多くなったことで、健康食品の利用目的は何か変わりましたか?

藤原健康食品は「普段の食事で足りない栄養を補うため」に利用している人が6割強と、これまでと同様に最も多いですが、2位以下の回答には変化がみられました。具体的には、「栄養を効率的に摂るため」は出現率が前年より約5ポイントアップし、4位から2位に順位を上げました。「栄養を効率的に摂りたい」という人は約9割にのぼっており、健康食品による効率的な栄養摂取ニーズはさらに拡大する可能性があります。

 

―そのような変化があったのですね。健康食品ではどのような栄養成分を摂取したいのでしょうか?

藤原:健康食品で摂取したい栄養成分は「ビタミンC」が3割強で最も多く、次いで「DHA・EPA」「たんぱく質(プロテイン)」「カルシウム」などが続いています。性年齢層別にみますと、男性若年層は「たんぱく質(プロテイン)」、男性中・高年層は「DHA・EPA」、女性若・中年層は「ビタミンC」、女性高年層は「カルシウム」と回答した人が最も多くなりました。当調査では「必要だが不足していると思う栄養成分」についても尋ねているのですが、これらの栄養成分はいずれも上位に挙がっています。

 

―なるほど。不足を実感しているからこそ健康食品で補いたいのですね。
最後に、今回の調査のここに注目してほしい!というポイントがございましたらお聞かせください。

藤原:当調査では性別、性年齢層別に加えて、弊社独自のクラスターによる分析も行っています。クラスター分析を行うことで、性別や年齢層別、居住地といった社会的な属性だけではなく、ライフスタイルや価値観といった心理的な属性による特徴や傾向を把握することができます。健康と栄養に関する基礎データとして、ぜひ一度ご覧になっていただきたいレポートです。オンラインミーティングによるご試読も実施しておりますので、少しでもご興味・ご関連のある方は、お気軽にご連絡をいただけますと幸いです。

 

―本日は貴重なお話しありがとうございました。
今回インタビューした「2023年 健康と栄養に関する意識・実態調査(第5弾)」レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

『2023年 健康と栄養に関する意識・実態調査(第5弾)』