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2024.07.29

リサーチャーに聞く!#89 『2024年 腸内環境の対策とニーズ(第3弾)』調査のポイント

PRESS

HEALTH

第89回は、2024年6月28日発刊の『2024年 腸内環境の対策とニーズ(第3弾)』です!
20~70代男女の排便の実態や、腸内環境対策の実態、対策商品の摂取状況、腸内環境に対する意識、今後の対策意向なども分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの松井優太に調査のポイントをインタビューしました!

 

松井優太 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health&Food
松井優太

—Profile—

2024年4月入社、健康食品分野で市場・消費者調査を担当している。
異国料理を食べることが趣味、最近はビリヤニがあるお店を巡っている。

 


―TPCではこれまで腸内環境に関する調査を行っており、今回の最新調査が3回目ということをお聞きしたのですが、この調査の目的、理由はどこにあるのでしょうか?

松井当レポート「2024年 腸内環境の対策とニーズ(第3弾)」は2020年、2022年と行った調査の最新版の消費者調査となっており、お客様からご好評の声を頂いているものの一つとなっております。本調査の目的は、コロナ渦を経て、消費者にどのような意識の変化が見られたか、腸内環境を改善するために行っている具体的なアクションは何か、などを明らかにするものとなっております。
今回の調査が3回目ということもあり、過去調査と比較することで時系列でデータを見ることができ、今後に繋がる予測が出来るようになっております。
時代に合わせたニーズをキャッチすることが重要視されるなか、今の消費者は腸内環境対策に何を求めているのか?そして、今後はどのようなことが求められるのか?最新の消費者ニーズを探ることで明らかにしています。また、腸内環境を意識する消費者をライフスタイルや価値観、健康意識でグループ分けしたクラスター分析という分析も行っております。クラスター分析では、どのような人たちが自社のターゲットに相応しいか、戦略策定の部分にも活用出来るデータかと存じます。

 

―なるほど、使用目的に合わせた情報が揃っているのですね!
では次に、レポートの中で特に見て欲しいポイントなどあれば教えて頂きたいです。

松井:はい、本調査のアピールポイントは、腸内環境+αの健康ニーズが多様化していることです。
前回の調査では、免疫力、睡眠、ストレスを取り上げましたが、今回の調査ではスキンケアとオーラルケアにも注目しています。腸内環境対策で期待する効果を見たところ、免疫力が最も高い出現率を示しました。一方で、睡眠、ストレス、スキンケア、オーラルケアの出現率は、2調査連続で増加しており、消費者の期待が高まっていることが分かりました。
本レポートでは、それぞれの効果が期待される善玉菌や配合商品の分析も行っており、認知から定着まで至っているかどうか、また商品の摂取層がどのような人たちなのか、についても詳しく見ることができます。

―高まるニーズが多様化していて面白いですね!
分析を行う中で、新しい発見はありましたか?あれば理由と共にお聞かせ頂きたいです。

松井そうですね、見どころはたくさんあるのですが、特に私自身が面白いと感じたものをひとつご紹介させて頂きます。
先ほど、スキンケアのニーズが高まっているとお話しましたが、腸内環境対策で得たい健康効果のうち「美肌」を見ると、女性若年層の数値が減少する一方、男女共に中高年層の数値は増加していることが分かりました。その中でも特に、男性中年層と高年層で増加しており、意外な結果だと感じました。
これらのデータから考えられることとして、男性の身なりや清潔感に対する意識が増加し、周りからの印象が、ネガティブな印象ではなくポジティブな印象を与えたい、と考える人が増加しているのではないかと考えます。
今は性年齢層別の切り口で数値が増減していることをお話させて頂きましたが、他にも数値の変化が見られるところが多くございます。それらの詳しいお話は実際のレポートを見て頂きながらディスカッション出来れば嬉しいです。

 

―面白い発見ですね!教えて頂きありがとうございます!
では最後に、実際にお客様からどんな声が寄せられているかを教えてください。

松井お客様からは、ボリューム満載で、興味深いデータが多くある、というお声を頂いております。
お客様とお話をする中で、商品のターゲットを策定する中でどのような人たちをターゲットにすべきかが明確になっておらず、固まらない、ということを聞きました。あるお客様は、商品開発の軸が”健康寿命の延伸”とされていました。クラスターの名前を見ると、”美容・アンチエイジング腸活”が最も適しているのではないか?と仰って頂いたのですが、実は数値を見ると、”健康寿命の延伸”を意識している層は”食事腸活”の方が数値が高くより”健康寿命の延伸”という軸に近いのではないか、とお伝えしました。そのお客様からは「まさにこれです。」というお言葉を頂き、高評価をして頂きました。

―お客様から高く評価されていることは嬉しいことですね!
本日は貴重なお話ありがとうございました!
さて、今回インタビューしました「2024年 腸内環境の対策とニーズ(第3弾)」の調査レポートは絶賛発売中です。
ご興味・ご関心ございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

『2024年 腸内環境の対策とニーズ(第3弾)』