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2024.10.02

リサーチャーに聞く!#95 『2024年 化粧品OEM企業の事業戦略調査』調査のポイント

PRESS

BEAUTY

第95回は、2024年8月30日発刊の『2024年 化粧品OEM企業の事業戦略調査』です!
コロナ禍収束後に外出機会が増え、化粧品の需要が高まる中で、今後さらに成長が期待される化粧品OEM市場を徹底分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの富崎敦子、武本美沙に調査のポイントをインタビューしました!

 

富崎敦子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty
係長
富崎敦子

—Profile—

2013年の入社当時から、化粧品分野でマーケット調査と消費者調査を担当している。
これまでスキンケアを中心に、海外戦略、OEMなど幅広い内容で調査企画を提案し、
近年は商品企画や顧客提案、原料に関するコンサルティング業務にも携わっている。
趣味は、仕事終わりにヨガをすること。エアフォース1好き。

 

武本美沙 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty
武本美沙

—Profile—

2023年の入社当時から、化粧品分野でマーケット調査と消費者調査を担当している。
直近ではコスメ積極投資タイプの消費者調査や、化粧品OEM企業の戦略調査を担当。
趣味はカラオケと小動物の動画視聴。YouTubeやInstagram、Xなどから化粧品の情報を集めるのが好き。

 


―なぜ今回、化粧品OEM企業の調査を行ったのですか?

富崎当レポートは、前回版である2021年以来のリニューアルとなるのですが、前回版作成時はちょうどコロナ禍で、化粧品需要が落ち込み、OEMへの依頼件数も減少するなど、先が見えない状況が続いていました。
それが今では、コロナ禍も落ち着きをみせ、マスク着用緩和やインバウンド回帰から化粧品需要が回復してきています。さらに、自社ECサイトで顧客に直接販売するD2Cブランドや、研究所や工場を自社で持たず他社に委託するファブレスメーカーが増加・伸長していることで、化粧品OEM市場も拡大し続けています。
そこで、コロナ禍を経て、各社の戦略にどのような変化があったのかを解明するべく、今回調査の実施に至りました。

主要各社の研究開発、生産、品質管理、営業体制、環境への取り組み、海外展開などを多角的に分析することで、現在、そして今後の展開を探っています。

 

―市場を取り巻く環境から各社の戦略もどんどん変化していそうですね。
実際、今回の調査で何か新たな発見はありましたか?

武本先ほどお話した通り、化粧品OEM市場は増加傾向にあるのですが、一方で、各社の課題が浮き彫りとなってきています。具体的には、①人手不足と生産効率の低下、②コスト上昇と収益性の圧迫、③グローバル競争の激化、④新市場の開拓とポストチャイナの必要性、⑤デジタル化・自動化の遅れ、⑥サステナビリティ対応の遅れなどが挙げられます。なかでも、コスマックスなど海外のOEM企業も日本への進出を始めていることから、今後は、国内だけでなくグローバル競争を勝ち抜くための戦略が不可欠となっています。

そこで、TOAはトキワの全株式を取得、東洋ビューティはASEAN諸国の開拓を進めるなど、M&Aや海外戦略を推進しています。
このほか、生産拠点の増設や大型設備の導入、国内外の展示会に積極的に出展、クリーンビューティに関するEU基準への対応や、サステナビリティに関する独自の目標設定、アップサイクル原料の開発や容器・包材の脱プラスチック化などなど…各社のグローバル競争を見据えた取り組みを明らかにしています。

 

―グローバル競争を勝ち抜くための各社の戦略は必見ですね。
このほか、今回の調査のここに注目してほしい!というポイントがございましたら、是非ともお聞かせください。

富崎前回版のレポートでは個別企業のページで18社を掲載しておりましたが、今回は全部で31社掲載をしておりまして前回よりもボリュームアップしています。また、なかには売上の大きい企業だけでなく、変わった取り組みや戦略を進めている企業も数社ピックアップして掲載しておりますので、数多くの事例・取り組みを自社に活かせることが当レポートのオススメポイントだと思っています。

生産拠点や研究開発に投資して、規模を拡大するのももちろん戦略の一つですが、人員不足やコスト上昇で思うようにお金をかけられない…とお悩みの企業様も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな皆さまに是非、中小企業ならではの工夫を凝らした生存戦略も参考にしていただくことで、今後の成長につなげていただけるのではないかと思っています。

 

―なるほど、事例を幅広く把握できるので、様々なお客様にご活用いただけそうですね。
資料をご購入いただいたお客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

武本「スキンケアやメイクアップ、ヘアケア、ボディケアに分けて売上上位の企業の取り組みを掲載しているので、自社が注力している製剤の事例をすぐに確認できるところが嬉しい」というお声をいただきました。確かに、スキンケアに注力している企業とメイクアップに注力している企業では戦略や取り組みも変わってくるので、それぞれでまとめているのは見やすいのではないかと思います。

また、「化粧品OEM企業の課題はぼんやりと理解していたが実際にそれに対する対策を立てておらず、どこに注力すべきか迷っていた。なので、各社の取り組みを見て戦略/方向性の参考になった。また、容器に対する考え方やそれに対応した社内の研究開発体制などもまとめられていたのが良かった」というお声もいただいています。参考にすると言っていただけるととても嬉しいですし、作って良かったー!と思いますね。

 

―種類ごとにまとまっていて見やすいレポートであるのも魅力的ですね。
では、最後になりますが、読者の皆様に一言ありましたらお願いします。

武本当レポートは、競合の動向を把握したい化粧品OEM企業様はもちろん、販売先をご検討いただいている原料メーカー様、依頼先をお探しの化粧品企画・販売会社様にもオススメのレポートになっております!土日祝を除く3日間でご試読を承っておりますので、是非ご覧いただけますと幸いです。ご連絡お待ちしています!

 

―本日は貴重なお話しありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 化粧品OEM企業の事業戦略調査」レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2024年 化粧品OEM企業の事業戦略調査』