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2025.01.27

リサーチャーに聞く!#105 『2024年 完全栄養食の摂取実態とニーズ(第1弾)』調査のポイント

PRESS

HEALTH

第105回は、2024年11月29日発刊の『2024年 完全栄養食の摂取実態とニーズ(第1弾)』です!
完全栄養食を摂取している20~60代男女の食・生活習慣、完全栄養食の摂取実態、完全栄養食に対する考え方、商品評価、今後の摂取意向などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの近藤加奈子に調査のポイントをインタビューしました!

 

近藤加奈子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health&Food
近藤加奈子

—Profile—

2024年に入社、ヘルスケア領域を担当。消費者調査を中心にレポート作成に携わっている。
学生時代は食品や栄養について学び、管理栄養士の資格を取得。

 


―なぜ、今回完全栄養食に関する調査を行ったのですか?

近藤完全栄養食は、昨今の食トレンドの一つとなっており、関心をもっている、というお声をメーカー様から多くいただいております。一方で、完全栄養食ユーザーはどこから来たのか・なぜ完全栄養食を摂取しているのかなどについてまだまだ不明瞭な点が多いため、マーケティング戦略が立てづらいという声も多いです。そうしたメーカー様に向けて、弊社が完全栄養食ユーザーの実態やニーズを明らかにし、今後の戦略に活用いただきたいという思いで本調査を実施しました。

 

―なるほど、そのような背景があったのですね。
実際、完全栄養食のユーザーはどういった特徴がみられたのですか?

近藤「健康になりたい」よりも「不健康になりたくない」意識が強いことは、完全栄養食ユーザーの特徴のひとつだと思います。弊社の「健康と栄養に関する意識・実態調査」の対象者を「一般的な健康食品ユーザー」と定義し、普段の食事や生活習慣を比較しましたところ、完全栄養食ユーザーは「お菓子をよく食べる」や「ファストフードやコンビニ弁当をよく食べる」「濃い目の味付けが好き」などの項目が高く、かなりジャンクなものを好んでいることがわかりました。加えて「残業が多い」「ストレスがたまっている」「睡眠不足である」などの項目も一般的な健康食品ユーザーに比べて高く、健康に費やすことができる時間は少ないけれど不健康にはなりたくない、という人が完全栄養食を摂取している傾向がみられました。プロテインやインナービューティなどの他の調査では「より健康になりたい」という人が摂っていることがほとんどなので、この傾向は完全栄養食ならではの特徴でとても興味深く感じました。

そのなかでクラスター別に特徴をみていくとまたそれぞれ違いがあり、こちらも面白い結果となりました。弊社のクラスター分析はお客様からご好評いただくことが多く、今回も多数のお客様から大変ご関心をお持ちいただいております。

 

―他のレポートにはないユーザーの特徴がみられたことはとても興味深いですね!
それでは、今回の調査の注目ポイントはどこですか?

近藤一番注目いただきたいポイントは、完全栄養食ユーザーのインサイトに迫ったところです。完全栄養食に対する摂取前と摂取後(現在)のイメージ・印象の変化やスイッチ状況などのデータを基に、ユーザーがなぜ完全栄養食を摂取しているのかを明らかにしていきましたので、データの一部をご紹介させていただきます。

商品選択時の重視点と摂取後の満足点を比較しますと、重視点よりも満足点が低くなっていました。このデータだけをみると、ユーザーは商品に対して満足していないように感じますが、「今後も完全栄養食を摂り続けたい」人が90%とかなり高いことがわかりました。このデータをみると「満足点が低いにも関わらず、継続意向が高い」というギャップに皆さん疑問を感じるのではないかと思います。しかし、このギャップが完全栄養食ユーザーのインサイトに深く関わっており、ぜひ注目いただきたいポイントとなっておりますので、オンラインミーティングにて詳細なデータをご確認いただきたいです。

 

―このギャップがユーザーのインサイトにどう関わっているのか、非常に気になりますね。
それでは最後に「こんな風に活用してもらいたい」というイメージがありましたら、ぜひともお聞かせください。

近藤本レポートでは完全栄養食の摂取実態や消費者ニーズを明らかにしておりますので、今後の商品戦略を立てる際にぜひご活用いただきたいと思っております。例えば、「完全栄養食を新たに発売するにあたって、自社の既存商品とのカニバリが起こらないか心配だ」というお客様にはカテゴリ別のスイッチ状況に関するデータを見ていただくことで、どこからの流出が多いのかを把握いただけます。また、今後のことについても聴取しておりますので、「今後の意向」や「今後摂取したい商品形態」とクラスターを掛け合わせることで、最適なターゲットの設定や商品のマーケティング戦略の策定ができるのではないかと思います。
オンラインミーティングでは、お客様の課題についてディスカッションしながら具体的なデータの活用方法をご提案させていただければと思っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。お待ちしております!

 

 

―本日は貴重なお話ありがとうございました!
さて、今回インタビューしました「2024年 完全栄養食の摂取実態とニーズ(第1弾)」の調査レポートは絶賛発売中です。
ご興味・ご関心ございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2024年 完全栄養食の摂取実態とニーズ(第1弾)』