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★Chemical Web News★ ~#011

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*TOPICS******************************************************************************************

〔モビリティ産業〕
┗帝人、米国グループ会社の中国合弁のコンポジット部品が、中国JMCの新型車種に採用(2019/4/24)
┗三井化学、市原工場で「ルーカント」の新プラント起工式を実施(2019/4/25)
┗帝人、熱可塑性炭素繊維複合材料「Sereebo」が米GMの新型車種に採用(2019/5/7)
┗住友ゴム工業、レベル4自動運転車に対応したタイヤ周辺サービスを群馬大学と共同研究(2019/5/8)

〔電子産業〕
┗東レ、ナノ積層技術の深化で革新的な紫外線カットフィルムを開発(2019/4/23)
┗カネカ、5G対応部材向けに超耐熱ポリイミドフィルムを開発(2019/4/25)
┗JSR、液晶ディスプレイ用新規配向膜の開発・販売を開始(2019/5/13)

〔ファイン〕
┗王子ホールディングス、共同開発で化粧品原料向けセルロースナノファイバーを製品化(2019/4/8)

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〔モビリティ産業〕

▽▽帝人、米国グループ会社の中国合弁のコンポジット部品が、中国JMCの新型車種に採用(2019/4/24)▽▽

帝人は、米国グループ会社で軽量複合材料製品を扱っているコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックスの中国合弁であるCSP-Victallについて、同社のコンポジット部品が江鈴汽車股份有限公司(JMC)のピックアップトラック「Yuhu3」「Yuhu5」のピックアップボックス(荷台)に採用されたと発表。中国で同社のコンポジット部品が荷台に使用されるのは初めてのこと。
同コンポジット部品は、CSP-Victall とJMCとの共同開発によるもので、スチール製の荷台に比べて軽量性・耐腐食性・耐衝撃性に優れ、部材点数の削減による成形工程の大幅短縮化・コスト効率向上を実現している。

 

▽▽三井化学、市原工場で「ルーカント」の新プラント起工式を実施(2019/4/25)▽▽

三井化学は、千葉の市原工場で炭化水素系合成油「ルーカント」の新プラント起工式を実施した。新プラントは、2021年2月に営業運転を開始する予定。
「ルーカント」は、主に潤滑油の粘度調整剤として自動車ドライブラインのギア油等に採用されており、主要な自動車メーカーや潤滑油メーカーに認証されている。
なお、「ルーカント」に関しては、潤滑油添加剤パッケージ最大手のThe Lubrizol Corporation(ルーブリゾール)と販売面での戦略提携を結んでいる。

 

▽▽帝人、熱可塑性炭素繊維複合材料「Sereebo」が米GMの新型車種に採用(2019/5/7)▽▽

帝人は、熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)製品「Sereebo(セリーボ)」が、ゼネラルモーターズ(GM)のピックアップトラック2車種「GMC シエラ・デナリ1500」「GMC シエラAT4 1500」のピックアップボックス(荷台)「カーボン・プロ」に採用されたと発表。CFRTPが量産自動車の構造部材に使用されるのは世界で初めてとのこと。
「カーボン・プロ」は、帝人とGMの共同開発による荷台で、「Sereebo」は内側のパネル部分に使用している。同製品は、スチール製の荷台に比べて軽量性(約40%の軽量化)・耐腐食性・耐衝撃性(約10倍)に優れ、成形時間の大幅短縮化を実現している。また、複雑なデザイン成形にも対応でき、リサイクルも容易となっている。
なお、「カーボン・プロ」の荷台内側部分は、米国グループ会社のコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックスが製造を担当する。

 

▽▽住友ゴム工業、レベル4自動運転車に対応したタイヤ周辺サービスを群馬大学と共同研究(2019/5/8)▽▽

住友ゴム工業は、群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)と、レベル4(完全自動運転)に対応したタイヤ周辺サービスの共同研究を開始する。
研究内容は、センサーを使用した走行時のタイヤ空気圧・温度の監視により、パンクなどのタイヤに関する異常を感知した際に、行動判断に必要な情報をCRANTSに設置された自動運転管制所に提供するというもの。

 

〔電子産業〕

▽▽東レ、ナノ積層技術の深化で革新的な紫外線カットフィルムを開発(2019/4/23)▽▽

東レは、ナノ積層フィルム「PICASUS」の新シリーズとして、紫外線カットフィルム「PICASUS UV」を開発し、2020年の量産に向けて本格展開を開始した。
この度開発した紫外線カットフィルムは、従来に比べて、薄膜でありながらカット率99.99%の高い紫外線遮蔽性能をもち、かつ透明性を維持したまま、400nm近傍の領域までカットできる革新的なフィルム。
「PICASUS UV」は今後、ディスプレイ用途以外でも自動車、建材、農業、電子材料、医薬品等の特殊包装など、様々な用途を視野に展開していく。

 

▽▽カネカ、5G対応部材向けに超耐熱ポリイミドフィルムを開発(2019/4/25)▽▽

カネカはこの度超耐熱ポリイミドフィルム「ピクシオSR」を開発。同製品はすでに今年発売の5G対応スマートフォンのフレキシブルプリント回路基板用部材に採用が決定している。
「ピクシオSR」は独自のポリイミド分子設計技術によって5Gの高周波帯に対応する低伝送損失を実現するとともに、銅箔との接着面に熱可塑性ポリイミド層を用いることで優れた加工性を持つ。
同社は、「ピクシオSR」をデジタルデバイスの高機能化を支える製品として展開し、2023年には売上高150億円を目指すとしている。

 

▽▽JSR、液晶ディスプレイ用新規配向膜の開発・販売を開始(2019/5/13)▽▽

JSRは、液晶ディスプレイの基幹材料である配向膜において、新規グレードの開発・販売を開始した。
今回開発した配向膜は、原料が化学的に安定した構造の有機多環化合物で構成されている。そのため、配向膜でのLCD生産プロセスにおいて、従来のLCD用配向膜では200℃以上の高温焼成が必要であったのに対し、今回開発した配向膜は低温焼成が可能となった。また、従来のLCD用配向膜の生産には、NMPといった高沸点・高極性の溶媒が必要だったのに対し、同社の新規配向膜は一般的な有機溶剤を用いても溶解度が高く、同配向膜に良好な基板塗布性を実現することができる。
同配向膜は、既に一部顧客製造ラインにてLCD生産適用可能の評価を得ており、150℃~200℃の低焼成温度で実用化できることが実証されている。同社は今後、さらなる販売拡大を図る。

 

〔ファイン〕

▽▽王子ホールディングス、共同開発で化粧品原料向けセルロースナノファイバーを製品化(2019/4/8)▽▽

王子ホールディングスは、日光ケミカルズと化粧品原料向けにセルロースナノファイバーを共同で開発し、「アウロ・ヴィスコCS」として製品化した。
同製品は、同じ天然素材由来の増粘剤であるカルボキシメチルセルロースなどと比べて、100倍以上の粘度を持ちながら、高チキソ性(力を加えると粘度が下がり、静止すると元に戻って粘度が上がる性質)を示し、べたつかず瑞々しい感触を併せ持つ。また、粒子分散安定性にも優れるなど、化粧品への幅広い応用が期待できる。
すでに、2018年に開催された世界最大級の化粧品原料展にて受賞歴を持ち、世界中の需要家から製品化を待望されていた製品だけに、今後の展開に期待がかかる。

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