★Chemical Web News★ ~#010

2019.04.10
★Chemical Web News★ ~#010

 *TOPICS******************************************************************************************

〔モビリティ産業〕
┗旭化成、リチウムイオン二次電池用セパレータの生産体制強化を決定(2019/3/14)
┗AGC、自動車用ガラスアンテナの開発体制をグローバル3極で構築(2019/3/18)
┗JXTGエネルギー、東京大井地区における水素ステーション事業に関して基本合意(2019/3/22)
┗三菱マテリアル、次世代自動車向けに高耐熱・高絶縁性樹脂の均一電着コーティング技術を開発(2019/3/25)
┗東レ、世界最高レベルの柔軟性を有する新規PPS樹脂を開発(2019/3/28)

〔電子産業〕
┗三井化学、ものづくりの開発機能を兼ね備えた「デザイン&ソリューションセンター」を開設(2019/3/11)
┗カネカ、フレキシブルディスプレイ用「透明ポリイミドフィルム」を開発(2019/3/28)

〔ファイン〕
┗三菱ケミカル、インドにおいて塩ビコンパウンド事業の買収を完了、
及び熱可塑性エラストマー製造設備の新設を決定(2019/3/29)(2019/2/21)

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〔モビリティ産業〕

▽▽旭化成、リチウムイオン二次電池用セパレータの生産体制強化を決定(2019/3/14)▽▽

旭化成は、滋賀県守山市および米国ノースカロライナ州の既設敷地内に、LIB用セパレータの「ハイポア」(湿式膜)、「セルガード」(乾式膜)の新規生産設備を増設すると発表。約300億円を投入し、2021年度上期に商業運転を開始する予定となっている。
また、生産品目・製造ラインの統廃合などによる既存生産設備の合理化・生産性向上もあわせて実施することで、湿式膜は約3億㎡/年、乾式膜は約1.5億㎡/年の能力増加を見込んでいる。
今回の生産体制強化により同社グループのLIB用セパレータ生産能力は、2021年度に湿式膜が約10億㎡/年、乾式膜が約5.5億㎡/年となる見通し。

 

▽▽AGC、自動車用ガラスアンテナの開発体制をグローバル3極で構築(2019/3/18)▽▽

AGCは、自動車用ガラスアンテナの開発拠点となる電波暗室をベルギー・ゴスリーに建設、3月15日に竣工したことで、ガラス業界初の日米欧3極自動車用ガラスアンテナ開発体制を整えた。

 

▽▽JXTGエネルギー、東京大井地区における水素ステーション事業に関して基本合意(2019/3/22)▽▽

JXTGエネルギーと東京電力フュエル&パワーは、東京大井地区における水素ステーション事業について基本合意したと発表。
同社は、東京電力フュエル&パワーが運営する大井火力発電所の一部敷地において、2020年度初めを目途に都市ガス改質型の水素製造装置を有する商用水素ステーションの建設を目指す。
本水素ステーションは、乗用車タイプの燃料電池自動車に加え、東京都が導入を推進している燃料電池バスへの水素供給拠点となる予定。

 

▽▽三菱マテリアル、次世代自動車向けに高耐熱・高絶縁性樹脂の均一電着コーティング技術を開発(2019/3/25)▽▽

三菱マテリアルは、ポリアミドイミド樹脂を用いた電着液を新たに開発するとともに、そのコーティングプロセスを最適化することで、金属導体に高耐熱・高絶縁性を有する樹脂皮膜を均一にコーティングする電着技術を開発した。
同社は、本コーティング技術を、今後加速する電気自動車・ハイブリッドカー用コイルデバイスの高機能化および小型化に貢献できるものとしている。

 

▽▽東レ、世界最高レベルの柔軟性を有する新規PPS樹脂を開発(2019/3/28)▽▽

東レは、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)が有する高い耐熱性や耐薬品性を維持しながら、世界最高レベルの柔軟性を有した新規PPS樹脂の開発に成功した。2019年4月から自動車用途を中心に本格提案を開始するとともに、幅広い工業材料分野で用途展開を進めていく。
この新規PPS樹脂は、170℃で1,000時間処理しても機械強度の低下はなく、酸やクーラント(自動車冷却液)に対しても高い耐性を有している。
既に自動車配管用途で提案を開始しており、本格的な材料提案開始に向けて生産体制が準備中となっている。

 

〔電子産業〕

▽▽三井化学、ものづくりの開発機能を兼ね備えた「デザイン&ソリューションセンター」を開設(2019/3/11)▽▽

三井化学が、設計、解析、成形、試作、評価等の開発機能を兼ね備えた新拠点であるデザイン&ソリューションセンターを新潟県三条市に開設。
当センターは、同社グループのシナジーを発現し、ものづくりの加速を図る場とする。同社が強化を進めているモビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージングの成長3領域への活用を図る。

 

▽▽カネカ、フレキシブルディスプレイ用「透明ポリイミドフィルム」を開発(2019/3/28)▽▽

カネカが、フレキシブル有機ELディスプレイのカバーウインドウ用材料「透明ポリイミドフィルム」を開発し、2019年度上期よりサンプル出荷を開始する。
ポリイミドの分子設計技術と光学フィルム製膜技術の2つの自社開発技術を融合し、繰り返し折り曲げ可能な高い屈曲性に加え、透明性、表面硬度、ガラスに近い外観(表面平滑性)などの特性をバランスよく有する透明ポリイミドフィルムを開発した。
有機ELディスプレイ用途としては、TFT基板向けポリイミドワニスに次ぐ大型商品として市場開拓を進め、2025年に売上高100億円以上を目指す。

 

 

〔ファイン〕

▽▽三菱ケミカル、インドにおいて塩ビコンパウンド事業の買収を完了、及び熱可塑性エラストマー製造設備の新設を決定(2019/3/29)▽▽

三菱ケミカルは、自動車の内装部材などに使用される熱可塑性エラストマーの製造設備を、インド国内に新設することを決定した。同設備は、今回手続きが完了したWelset Plast Extrusionsの塩ビコンパウンド事業買収により獲得した拠点に導入され、2019年度中に稼働を開始する予定。
同社は、Welset Plast Extrusionsをアジアパシフィックにおける医療用塩ビコンパウンドの製造拠点と位置付ける。それに加えて、自動車用熱可塑性エラストマーの製造規模拡大により、一層のグローバル展開を加速していくとしている。

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