TOPICS

2018.08.08

★Chemical Web News★ ~#002

NEWS

*TOPICS*************************************************************************

 

〔モビリティ産業〕

・東レ、オランダの炭素繊維複合材料メーカーTenCate社の株式取得を完了(2018/7/18)

・旭化成、米国自動車内装材メーカーSage社の買収を決定(2018/7/19)

・積水化学工業、EV等環境対応車向け放熱材料の生産工場をオランダに新設(2018/7/25)

・帝人フロンティア、ドイツ自動車内装材メーカーZiegler社の買収を決定(2018/7/30)

 

〔電子産業〕

・戸田工業、TDKと資本・業務提携契約を締結(2018/7/30)

 

〔ファイン〕

・積水フーラー、長瀬産業と共同で塗工可能・高伸縮性ホットメルト材を開発(2018/7/19)

・Bostikが新田ゼラチンの工業用接着剤事業を買収(2018/8/1)

 

〔グローバル〕

・BASF、中国に2拠点目となるフェアブントの建設へ(2018/7/13)

・信越化学・米国子会社が塩ビ事業を強化(2018/7/24)

 

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モビリティ産業
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▽▽東レ、オランダの炭素繊維複合材料メーカーTenCate社の株式取得を完了(2018/7/18)▽▽

東レは、欧米に主要製造拠点を有するプリプレグメーカーTenCate Advanced Composites Holding B.V.の全株式を取得した。同社は、航空宇宙用途において幅広い採用実績を有している。

東レは、今後の更なる需要拡大に対応するために、本株式取得によって航空宇宙用途向け炭素繊維事業分野を強化する。

 

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▽▽旭化成、米国自動車内装材メーカーSage社の買収を決定(2018/7/19)▽▽

旭化成は、米国の自動車内装材メーカーSage Automotive Interiors, Inc.を約700百万米ドルで買収することを決定した。この買収によって、中長期的な拡大が見込まれる自動車内装市場でのポジションを強化し、自動車分野向け事業の拡大実現を目指す。

なお、旭化成はSage Automotive Interiors, Inc.に対して、スエード調人工皮革「ラムース」の販売を行っている。

 

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▽▽積水化学工業、EV等環境対応車向け放熱材料の生産工場をオランダに新設(2018/7/25)▽▽

積水化学工業は、連結子会社である積水ポリマテックのEV(電気自動車)等環境対応車向け放熱材料の生産工場をオランダに新設することを決定した。あわせて、同工場にて放熱材料の生産・拡販を担う新会社(積水ポリマテックの100%子会社)を設立する。

なお、新工場設立(2020年春稼働開始予定)を含めた新会社設立(2018年8月予定)にかかる投資額は約16億円となっている。

 

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▽▽帝人フロンティア、ドイツ自動車内装材メーカーZiegler社の買収を決定(2018/7/30)▽▽

帝人フロンティアは、欧州を中心に自動車向け内装材を生産・販売するJ.H. Ziegler GmbHの全株式を取得した。本買収により、欧州・北米・アジアにおける生産・販売拠点を手に入れた帝人フロンティアは、自動車事業のグローバル展開を加速していく。

なお、J.H. Ziegler GmbHは欧州市場において、吸音材製品では高いシェアを有し、シートワディング材ではリーディングメーカーとなっている。

 

 

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電子産業
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▽▽戸田工業、TDKと資本・業務提携契約を締結(2018/7/30)▽▽

戸田工業がTDKと資本・業務提携契約を締結することで合意した。加えて、TDKは伊藤忠商事から同社が保有する戸田工業の発行済み株式全て(23.93%)を取得。戸田工業はTDKの持分法適用関連会社となる。

戸田工業とTDKはこれまで材料分野で共同開発の実績がある。今後は戸田工業の材料開発にTDKが積極的に関わっていくことで、より多くのシナジーを生み、材料技術の強化を図っていくとしている。

 

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ファイン
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▽▽積水フーラー、長瀬産業と共同で塗工可能・高伸縮性ホットメルト材を開発(2018/7/19)▽▽

積水フーラーと長瀬産業は共同で、塗工可能かつ高伸縮性のホットメルト材料「ストレッチメルト」を開発した。

同材料の特徴は、汎用アプリケーターで塗工が可能な点にある。これにより、形状や塗布位置、塗布パターンなどを決められることから、様々な用途・分野に使用が可能となっている。特に、不織布と合わせて伸縮部材を作成することが可能なため、衛生材料向けに好適となっている。

量産及び販売は2019年初めに開始する予定。

 

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▽▽Bostikが新田ゼラチンの工業用接着剤事業を買収(2018/8/1)▽▽

アルケマのグループ会社であるBostikは、合弁子会社であるボスティック・ニッタを通じて新田ゼラチンの工業用接着剤事業を買収したことを発表した。

新田ゼラチンの工業用接着剤事業は、自社のゼラチン加工技術を活かした接着剤「ニッタイト」シリーズを主力製品として、衛生材用途を中心に年間40億円の売上規模を持つ。

Bostikは同事業を買収したことで、今後成長市場である衛生材用接着剤の事業拡大及び包装・ラベル・電子工業への展開を強化していく。また、2020年には、衛生材用及び工業用接着剤製品の製造施設を奈良県に建設・操業開始する予定であり、日本の接着剤市場のシェア拡大を狙う。

 

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グローバル
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▽▽BASF、中国に2拠点目となるフェアブントの建設へ(2018/7/13)▽▽

BASF(ドイツ)は、中国・広東省に化学品の総合生産拠点である「フェアブント拠点」の建設を検討していると発表。これが実現すれば、中国のフェアブント拠点は2拠点目となる。

化学品市場における中国のシェアは約40%と、世界最大の市場に成長。今回、候補地にあがっている広東省は、中国で最も人口の多い地域で、域内総生産は毎年7%の成長をみせている。

同社は同国で最先端テクノロジーに基づく包括的なスマート・マニュファクチャリング・コンセプトを導入し、ハイテクなフェアブント拠点として運営していく計画をたてている。

 

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▽▽信越化学・米国子会社が塩ビ事業を強化(2018/7/24)▽▽

信越化学の米国子会社であるShintechが、塩化ビニル樹脂(PVC)の一貫工場を新設。第一期目の工事に着手した。第一期目の工事で増加する生産能力は、PVCが290千トン/年、苛性ソーダが270千トン/年となる予定。第一期工事完了時点の生産能力は、PVCが3,240千トン/年、苛性ソーダが1,570千トン/年となる。

なお、建設投資額は14.9億ドルの見込みで、完工は2020年末を目指す。