こんにちは。医療用医薬品担当の松田です。全国的に梅雨入りしたかと思えば、入って早々梅雨の中休みで、関西は梅雨らしからぬ晴れの日が続きました。かと思いきや、先日は記録的な大雨。和歌山や静岡など太平洋側では、6月の観測史上最大の降水量を記録したところがあったそうな…枯渇しかけたダムが潤ったそうですが、天災とは怖いものです。かくいう私はその日、駅から会社までの道すがら、傘をさしていたにもかかわらず、暴風雨にやられ、ズボンの色が全部変わるぐらい濡れに濡れました。誰も「雨も滴るいい男」と言ってくれませんでしたが…
さて、突然ですが、皆様の母校に「二宮金次郎像」にありましたか?農作業をしながら本を読んで勉強するあの少年です。「寸暇を惜しんで勉学に励め」と言う意味であるのでしょうが、それを現役の小学生はどれくらい知っているのでしょうか。最近は、スマートホンの普及による「ながらスマホ」の懸念により、二宮像が無くなっているところが増えているそうです。「ながらスマホ」と「二宮像」は関係ないのになぁなんて、世間の風潮に対して寂しく思います。
何故、このような話をしたかと言うと、毎朝私の乗る電車にいる、とある予備校生の姿を思い出したからです。満員電車に揺られながら、いつも漢文や日本史の参考書を見て、眠そうな顔をしながら勉強しています。集中力がない日はページをめくるのが遅いですが、おそらく模擬試験前だろう日は赤シートで答えを隠しながら問題を解いています。今はまだ6月、頑張ってるなぁと思う反面、その集中力が最後まで続くかなぁと1浪経験の私は心配してしまいます。
そんな彼が背負っているのが、最近若者に流行りの箱型のリュックサック。長方形の筒のような形で、普通のリュックよりも容量が大きい商品です。彼の場合は、参考書とお弁当が入っているからかかなり重そうで、電車の床に置いた時に「ドサッ」と音がしたのを何度か聞いたことがあります。そのリュックを背負いながら勉強をする彼を見ると、小学校の時に毎日見ていた二宮金次郎像と被ってしまいます。次の春には自身の目指す道の入り口に立ってほしいなと日々心より応援しています。
さて、そんな我々も寸暇を惜しんで製作中の「2017年 ジェネリック医薬品の市場分析調査」が7月中旬に発刊予定です。前回と少し構成が変わったり、追加項目があるので、是非とも発刊後はご覧ください。
二宮金次郎像と言えば、「寸暇を惜しんで云々」よりも「学校の怪談」でよく利用されますね。よくある説に「夜中に二宮金次郎が徘徊する」とか「目からビームが出る」とかがあります。私の母校にも二宮金次郎像があり、小学生の頃は先の噂で楽しんでいました。なにせ、母校は山の中にあり、120年以上の歴史を持つ絵にかいたような古い学校なので…。
大人になって地元の友人たちと集まる機会があり、久々小学校に行こうってなりました。夜中に学校には入れないので、校門の外でワイワイ会話をしながら楽しんでいた時、校門のすぐそばにある二宮を見て友人の一人が一言、
「金次郎泣いてへん?」
まさかそんな~と思ってみてみると、金次郎の左目から黒い涙のような筋が…。ここのところ雨も降ってないし、春休みだから子どもも来ないし、雨でもいたずらでもない、何だろうとその場にいるみんなで考えましたが、結論は小学校の時に流行った「学校の怪談」に至りました。「本当に怖いな」「学校の怪談ってリアルやな」って言う話で盛り上がって、その日は帰りました。
それから間もなく、母校が過疎化により廃校となることを母親から聞きました。もしかしたら、金次郎は学校が無くなる寂しさで泣いていたのかもしれません…