第11回は、2022年7月27日に発刊した患者調査レポート『糖尿病黄斑浮腫の患者調査』です!
糖尿病黄斑浮腫と診断され、治療のために現在医療機関を受診している253人を対象に、医療機関を受診するまでの経緯、治療状況と治療満足度、眼内注射治療や外科治療の実態、日常生活で困っている(悩んでいる)こと、新しい眼内注射薬に対するニーズ等を集計・分析した同レポートについて、弊社リサーチャーの水上徹に調査のポイントについてインタビューしました!
水上 徹 プロフィール
リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Medical
係長 水上 徹
—Profile—
入社してからほとんどの期間で、Medical関連の調査を担当。
現在はMedical関連の患者調査、ドクター調査および独自調査を行っている。
―なぜ、今回この調査を実施しようとしたのですか?
水上:糖尿病黄斑浮腫は糖尿病による合併症としてあらわれる、目の黄斑部がむくむ病気ですが、同様に目の黄斑部に異常を来たす病気として加齢黄斑変性があります。これら疾患に共通している治療として、抗VEGF薬を用いた眼内注射治療があり、同治療に関する調査データをご希望されるお声をいただいたことから、今回糖尿病黄斑浮腫(および加齢黄斑変性)の調査を実施させていただきました。
―糖尿病黄斑浮腫の調査で、明らかになったことは何ですか?
水上:そうですね、糖尿病黄斑浮腫の眼内注射治療は、患者さん全体の4割ほどが実施されており、抗VEGF薬治療を行っている人が3割近く、ステロイド治療を行っている人がおよそ2割ほどでした。また、これら眼内注射治療で目の症状や視力回復に対する効果が高いと感じている人は、いずれの製品を使用した場合でも5~6割前後であり、ほぼ同時に調査を実施した(滲出型)加齢黄斑変性に比べると、眼内注射治療による改善効果を感じている人の割合はやや低いことがわかりました。
一方で、糖尿病黄斑浮腫ではレーザー(網膜)光凝固術や硝子体手術といった外科治療も行われていますが、今回調査で実施経験のある人は外科治療全体で6割近くでした。また、これら治療を実施した経験のある人のうち、7割前後が効果の高さを感じており、眼内注射治療に比べると、効果を感じている人の割合がやや高い結果となりました。
―今回の調査のここに注目してほしい!というポイントがございましたら、是非ともお聞かせください。
水上:もちろん、上でお話ししたような眼内注射を中心とする治療実態をご覧いただきたいと思いますが、この他にも、目の症状を発症してからの患者さんの受診行動の状況であったり、糖尿病黄斑浮腫による日常生活への影響、新規眼内注射薬に対するニーズなど、あらゆる角度からご覧いただきたいと思います。
―糖尿病黄斑浮腫の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?
水上:眼内注射治療の実態や評価について、ご興味をお持ち頂けることが多く、特に治療ごとや抗VEGF薬の製品ごとに満足度やアンメットニーズを分析している点で、データのわかりやすさなどを評価いただけているようです。
本調査に興味を少しでも興味をお持ち頂けるようでしたら、webミーティングでのご案内(ご試読)も可能ですので、ぜひご覧いただければと思います!
―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューしたレポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。