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2022.09.27

リサーチャーに聞く!#14『製薬企業のデジタル戦略-DTx編-』調査のポイント

PRESS

MEDICAL PHARMACEUTICALS

第14回は、2022年9月21日に発刊した『製薬企業のデジタル戦略-DTx編-』です!
DTx製品市場の実績を含め、2025年、2030年、2035年の長期予測を分析。そのほか、製品展開、開発状況などについても分析した同レポートについて、弊社リサーチャーの安田 俊に調査のポイントについてインタビューしました!

 

安田 俊 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Medical

安田 俊

—Profile—

2019年の入社後、ケミカル分野で主に市場調査を担当。
現在は、医薬品領域において製薬企業のR&D戦略や抗体医薬品、再生医療などの調査を行ったほか、
今年は核酸医薬品に関する市場調査を実施した。
趣味はサッカーで、休みの日によくフットサルに参加している。


―なぜ、今回製薬企業のデジタル戦略の調査を実施しようとしたのですか?

安田:製薬企業は、国内・海外ともに近年、急速にデジタル技術を取り込もうと外部との提携が活発化しています。
なかでも「デジタル治療(デジタルセラピューティクス:DTx)」は、バーチャルリアリティ(VR)、人工知能 (AI)、5G、ブロックチェーン技術など新技術を導入したDTx製品の開発が進んでいることから、既存の低分子医薬、抗体医薬にならび主要な治療モダリティの1つになるのではないかと考え、調査を実施することとなりました。

 

 

―今回の調査で、明らかになったことは何ですか?

安田DTx製品を調査した結果、導入期の段階で市場は形成されて間もないが、2021年度の世界のDTx製品の市場は、前年度から69.9%増で拡大していることが明らかとなりました。
拡大要因としては、代謝領域、精神・神経領域の多数の新製品が上市されたことに加え、既存製品の市場浸透が挙げられます。今後の市場性に目を向けると、精神・神経および代謝を適応症とする疾患は、日ごろの生活習慣・生活様式を見直すことが予防・寛解につながることから、アプリでコントロールすることが有効であり注目されています。また、利用者がアプリに情報を入力することによって、治療上のメリットがあるだけでなく、データによる医療の最適化が見込まれます。このことからもパイプラインは豊富で、今後ますます市場は拡大していくと予想されます。

 

 

―DTx製品市場では、現在どのような製品、開発品が注目されているのですか?

安田そうですね、製品では、糖尿病を対象としたアプリ「BlueStar」(管理・支援)、「Livongo」(予防)をはじめ、既存製品が米国を中心に順調に市場へ浸透しています。また、開発品では、国内・海外ともに製薬企業が外部と提携を結んで、同市場への参入を積極化しています。提携により代謝、精神・神経に加え、新たに癌、心臓・血管、免疫・炎症などを適応症とするパイプラインの獲得が進んでいます。

 

―なるほど、今後の動向にも注目したいですね。最後にこの資料に興味を持たれている方に一言お願いします。

安田DTx製品市場は今後も拡大が見込まれますので、すでに参入している方はもちろん、まだ参入をされていない製薬メーカー様にも、DTx製品の動向を見ていただきたいと思います。
また、同調査レポート「製薬企業のデジタル戦略」は今後、DTx編に続きシリーズ化を予定しています。具体的にはAI創薬、生産、マーケティング等にスポットを当てた調査レポートの発刊を予定しております。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューしたレポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2022年 製薬企業のデジタル戦略』
DTx編