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2023.03.16

リサーチャーに聞く!#36 『ヤクルト1000のユーザー分析調査』調査のポイント

PRESS

HEALTH

第36回は2022年10月14日に発刊した『ヤクルト1000のユーザー分析調査』です!ヤクルト1000/Y1000ユーザーの健康面の悩み、機能性表示食品の摂取実態、ヤクルト1000/Y1000の商品評価、ヤクルト1000/Y1000以外の睡眠・ストレス・腸内環境対策商品の摂取実態、今後の摂取意向などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーのに森井まゆ子と福井淑乃に調査のポイントについてインタビューしました!

 

 

森井 まゆ子 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health&Food
係長 森井まゆ子

—Profile—

入社以来、おもに消費者調査レポートの企画提案を担当。
お客さまの課題解決のため、そのテーマならではの仮説や問い、分析手法を考えるのが好き。
上司からの「仕事の原点はお客さん」という言葉と、「事件は会議室で起こっているのではない、現場で起きている」をモットーに、年間200件近くのオンラインミーティングを実施。日々変化/進化する顧客ニーズに向き合っている。

 

福井 淑乃 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health&Food
データアナリスト 福井淑乃

—Profile—

入社当時は加工食品分野で市場調査や独自調査を担当。
2019年にヘルスケア領域の担当となってからは、消費者調査を専門に調査を行っている。
最近はミラーレス一眼カメラを購入し、旅行先での撮影や周辺機材の収集を楽しんでいる。

 


―なぜ、今回ヤクルト1000の調査を実施したのですか?

森井ご存じの通り、2022年乳酸菌飲料としてR-1以来の大ヒットとなりました。
ヘルスケアチームでは2018年から睡眠のユーザー調査を実施しており、競合のブランド担当のお客さまからご要望があり企画しました。反響は大きくお礼を言いたいですね。Iさん、ありがとうございました!(笑)
そして、お客様とのオンラインミーティングでは、①トリプルヘルスクレームの中で何がバズったのか、②ヤクルト間でスイッチしているのか、もしくは、新規なのか、などユーザーはどこから来たのか、③ブームで終わるのか、継続するのか、の3点にお客さまの問いが集中し非常に興味深かったです。

 

―そうなんですね!問いに対する解はあったのでしょうか。まさか、ないなんてことは…… 

森井今別の消費者調査レポートの健康食品ユーザーと比較することでヤクルト1000ユーザーが浮き彫りになりました。(「2022健康と栄養に関する意識・実態調査」より)(https://www.tpc-osaka.com/c/health/cr220220466)
その人となりが非常に興味深く、これ以上ないくらいドンピシャの人物像でした。これまで様々分析してきましたが衝撃でしたね。

 

―ヤクルト1000ユーザーの人物像についてぜひ教えてください!

福井ヤクルトユーザーとは、肩こり・頭痛・不眠・疲れで悩んでおり、健康を第一に考えた生活を送り、健康への投資は惜しまない人たちでした。そしてナチュラル志向でアンチサプリメント派ということがわかりました。この層にコロナ禍に流れた白黒のテレビCMがハマったと思います。ヤクルト1000のタッチポイントは、「テレビCM」61.3%、「家族友人」29.0%、「Twitter」15.4%とその差は歴然です。また、印象に残ったタレントは「川口春奈」と回答した人が38.9%ともっとも多く、働く女性のプレッシャーに対して睡眠・ストレス対策する、それを絶対的な信頼感があるヤクルトの乳酸菌飲料で、というヤクルトの戦略がハマったのだと思います。さらに、ユーザー属性では、「会社員」が5割を超えており、これも戦略通りだったとおもいます。年代別をみると、「若年層」、「中年層」、「高年層」を各3割程度とバランスも良いです。また、トリプルヘルスクレームの中で魅力に感じるのは「睡眠の質向上」で、「男性」55.4%、「女性」72.1%、「ストレス緩和」は「男性」42.1%、「女性」54.7%といずれも女性のポイントが高いことも印象的でした。

 

―大ヒットの要因は女性獲得がキーポイントだったということでしょうか。

福井:そうですね。それまで女性の睡眠対策はハーブティや入浴剤などが主流でした。お客様にも女性獲得のための相談をいただくことが多かったですね。
今回は、「睡眠・ストレスを訴求できる機能性表示食品×ヤクルトの乳酸菌×広告戦略×働く女性のウェルビーング」が現代女性にマッチし女性ユーザーを獲得できたことが大きな要因であるとおもいます。

 

―TPC消費者調査で人気のクラスタ分析についてはどうでしょうか。

福井:今回は、「ストレスタイプ」「トレンドタイプ」「ニューカマータイプ」など6タイプとなりました。
女性が目立ったのは「ストレスタイプ」(男性30.9%女性69.1%)でした。同タイプは、ストレスやプレッシャーに弱い繊細な性格をしており、5割強がストレス、4割強が不眠の悩みを抱えています。また、ヤクルト1000を確実に入手したいことから宅配を契約した人が多くなっています。
また、お客様の関心が高かったのは「ニューカマータイプ」でした。同タイプは、睡眠の効果に魅力を感じた男性が多くなっています。(男性62.6%女性37.4%)睡眠アプリの導入など行動変容があったタイプです。
クラスタ分析は商品開発や広告などのターゲティングにとても有効です。お客様からの反響も大きく、ペルソナ分析やカスタマージャーニー分析などの有料オプションも人気ですね。

 

―有料オプションですか!TPC消費者調査レポートの価値がさらに高まりますね!
では、記事をお読みのかたに最後に一言おねがいします。

福井:無料オプションもありますよ。(笑)3つあり、まずひとつ目は、①出典名の記載のみで社内外データとして活用OKということ、ふたつ目は、②オンライン報告会の実施です。これはお客様が膨大なレポートを読み込む時間がなく、仮説に合ったデータを素早くご提案できるというメリットがあります。そして、みっつ目は、③ご要望のクロスデータのご提供です。これは①と②に関連しますが随時対応しております。
TPCでは、ご購入前に15分~30分程度でレポートをご試読いただけるオンラインミーティングを実施しておりとても好評です。
日時など気軽にご相談いただけますと大変うれしいです!

―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューした調査レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 


ヤクルト1000のユーザー分析調査
ヤクルト1000ユーザーの実態を徹底調査!