第69回は、2023年11月30日発刊の『尋常性乾癬のドクター調査』です!
尋常性乾癬患者を20人以上担当し、かつ尋常性乾癬患者に生物学的製剤を導入した経験がある日本皮膚科学会の皮膚科専門医のHPドクター30名にインタビュー調査を実施した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上徹に調査のポイントについてインタビューしました!
水上徹 プロフィール
リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Medical
シニアアナリスト 水上徹
—Profile—
入社してからほとんどの期間で、Medical関連の調査を担当。
現在はMedical関連の患者調査、ドクター調査および独自調査を行っている。
―なぜ今回、尋常性乾癬患者さんを対象としたドクター調査を行ったのですか?
水上:これまで弊社では、乾癬患者さんを対象とした調査を定期的に行ってきましたが、全身療法の主流となる生物学的製剤の使用については、まだ全体では少ない状況であり、十分な治療実態が把握できない状況でした。
そこで、今回ドクターを対象とした調査を実施することで、生物学的製剤の治療実態、また「オテズラ」や「ソーティクツ」についても、現状の治療における位置付けや使用意向を調査したく、今回調査を実施いたしました。
―今回の調査で、明らかになったことは何ですか?
水上:そうですね、今回調査では内服薬の「オテズラ」や「ソーティクツ」、生物学的製剤の使用症例について伺いましたが、「オテズラ」は“外用薬で効果不十分”な症例、「ソーティクツ」は“オテズラで効果不十分”な症例に処方しているドクターが多く、さらにこれら内服薬による治療を行っても、効果不十分な症例に生物学的製剤の処方を開始するドクターが多い結果となりました。
現状は“外用薬⇒オテズラ⇒ソーティクツと使用し、内服薬で効果不十分な場合に生物学的製剤を使用する”といった処方フローとなる傾向がみられています。
―では、治療実態はどうでしたか?
水上:まず、昨年上市された「ソーティクツ」ですが、内服薬のなかでは、効果に対する評価が高く、また使用意向が高いドクターも9割近くを占め、今後処方するドクターはどんどん増えていきそうです。
一方で、使用意向が低い一部のドクターからは、生物学的製剤のほうが使い慣れているといった理由のほか、生物学的製剤と同じくスクリーニングやモニタリングの検査が必要になるといった理由が挙げられており、このあたりは今後処方するうえでのハードルとなりそうです。
―生物学的製剤については、どのような結果がでましたか?
水上:はい、生物学的製剤を処方されている患者さんの中では、作用別でIL-23p40およびp19阻害薬が半数ほど、IL-17阻害薬が4割近くを占め、これらで使用が分かれていました。
また、生物学的製剤のなかでは、特にIL-23p40およびp19阻害薬をファーストチョイスとするドクターが多く、その理由として、“投与間隔の長さ”を挙げるドクターがかなり多い結果となりました。
本調査テーマ・結果に関しまして、ご興味・ご関心をお持ちいただけた際には、実際のレポートをオンライン形式でご案内させていただくことが可能です。
ご希望いただけます場合は、弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ!
―本日は貴重なお話しありがとうございました。
さて、今回インタビューした「尋常性乾癬のドクター調査」レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。