第81回は、2024年4月19日発刊の『ホットドリンクの飲用実態と今後のニーズ(第16弾)』です!
RTDのホットドリンクの種類ごとに飲用シーンや購入チャネル、購入ポイント、満足点、不満点、今後のニーズなど幅広く調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上創に調査のポイントをインタビューしました!
水上創 プロフィール
リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health&Food
課長 水上創
—Profile—
入社当時から、Food & Drink分野でマーケット調査と消費者調査を担当。
これまで多くの調査企画を提案し、実査を行っている。
近年では、マーケットと消費者ニーズの両面から今後の将来展望を分析する新たな調査レポートを確立し、
複数のテーマを発刊している。
―TPCではRTD(ペットボトルや缶など容器入り)のホットドリンクに関する消費者調査を2009年から毎年行っており、今回で16回目の実施となりますが、なぜ毎年定点で調査を行っているのですか?
水上:飲料業界では、毎年秋冬向けの新商品としてRTDのホットドリンクを発売しているのですが、商品を開発するためには最新のニーズやトレンドを把握する必要があります。そこで、TPCは今後のRTDのホットドリンクの開発やマーケティングに役立つ情報を提供するために、毎年定点で調査を行っています。最新の消費者の好みや要望を把握するだけでなく、時系列での変化を探ることで伸びているニーズとそうでないものを明らかにすることが狙いとなります。
例えば、同じブランド・商品名のホットドリンクでも昨年と比べて味がより美味しくなっていたり、容器の保温性が高まっていたり、実は毎年ブラッシュアップしているケースもあります。
―なるほど。消費者の嗜好やニーズは常に変化していますから、特に嗜好性の強い飲料の分野では毎年の定点調査が必要ですよね。
それでは、今回の調査で、何か明らかになったことはありますか?
水上:調査の結果、RTDのホットドリンクの飲用経験率は男性の若年層・中年層が毎年7割台を維持しており、男性若年層・中年層がメインユーザーといえるのですが、今回の調査では女性若年層の飲用経験率が前年比12.1pt増の大幅増で7割台に達しました。
さらに、女性中年層は「週に1回以上」飲用するヘビーユーザーの割合が前年比17.6pt増で、ヘビーユーザーが急増していることが分かりました。
すなわち、女性の若年層・中年層はこの1年間でニーズが急拡大しているといえるため、RTDのホットドリンクの新たなターゲット層になり得ると考えられます。
―興味深い結果ですね。
それ以外にも、今回の調査で注目してほしいポイントがあれば教えてください。
水上:そうですね。やはり、毎年行っている定点調査という点が一番の売りですね。調査結果を分析した【分析編】ではRTDのホットドリンクの主な飲用実態について、2017年~2024年の結果をサマリーとして掲載して傾向を分析しているほか、調査結果を集計した【集計編】では2020年~2024年の5ヵ年分の結果も掲載しています。
つまり、時系列の結果を見ることで、ビフォーコロナ、コロナ禍、アフターコロナにおけるRTDのホットドリンクに対するニーズの特徴や変化が確認いただけますので、是非とも実際の調査レポートでご確認いただけますと幸いです。
―なるほど。確かにコロナ前、コロナ禍、コロナ後でニーズが確認できるのが定点調査の強みであり、ニーズの変遷が商品開発などに活用できそうですね。
それでは、最後に今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?
水上:ありがたいことに嬉しい声をたくさんいただいています。例えば、今回で16回目の調査なのですが、ここまで長期にわたった定点調査はなかなかないので、「ホットドリンクのニーズの移り変わりを把握するのに重宝します」と定点調査ならではの評価をいただいています。
また、この調査はRTDのホットドリンクをコーヒーや緑茶、ミルクティー、ホットレモン、スープなど約30種類の種類別に分けて、それぞれで飲用実態を調査しているので、「1つのレポートで各カテゴリーのニーズが網羅的に把握できるので、各ブランドの担当が横断的に活用しています」や「各ブランドで毎年販売する秋冬向け商品の商談資料やリリースにデータを使っています」といったお声もいただいています。
今回の消費者調査レポートは2024年秋以降のホット商材の商品開発やマーケティングの一助となりますので、ご興味・ご関心がございましたら、お気軽に弊社までご連絡いただけますと幸いです。
―本日は貴重なお話しありがとうございました。
さて、今回インタビューした「ホットドリンクの飲用実態と今後のニーズ(第16弾)」レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。