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2024.07.11

リサーチャーに聞く!#84 『2024年 女性の美容に関する意識・実態調査(第6弾)』調査のポイント

PRESS

BEAUTY

第84回は、2024年6月26日発刊の『2024年 女性の美容に関する意識・実態調査(第6弾)』です!
女性の美容に対する考え方や、化粧品の利用実態、肌や体の悩み、化粧品以外の取り組み、活用している情報源や購入場所などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの大澤杏菜に調査のポイントをインタビューしました!

 

大澤杏菜 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty
大澤杏菜

—Profile—

2024年に入社後、化粧品分野で主に女性の美容に関する消費者調査を担当している。
韓国コスメをチェックするのがマイブームで、韓国語を勉強中。

 


―なぜ、今回女性の美容に関する調査を実施したのですか?

大澤当レポートは2019年から毎年調査を行ってきました。この調査は一般的な女性が今どんな美容に興味・意識を持っているのかというデータを毎年幅広く集めています。

近年はSNSや動画サイトの使用等により美容のトレンドの移り変わりも激しく、1年のうちに消費者の意識や行動は徐々に変化していきます。そこで、毎年定点調査で女性の美容に対する意識を聞くことで、これまでとの変化や最新のトレンドを追う基礎データとして必要な調査だと思っています。
また、内容も単に毎年同じ質問をするのではなく、過去との意識の変化が見たいものはそのまま引き継ぎ、その年の業界の変化や関心に合わせた項目は追加することでブラッシュアップしています。

今回の調査は6回目となっており、コロナでの変化はもちろん、時代による変化などを今後10年、20年とデータを積み重ねていくことで、「女性の美容に関する意識・実態調査」の価値を高めていけるよう意識して調査・分析ができたらと思っています。

 

―一般女性を対象にした調査なのですね。今回で6回目とのことですが、何か変化はみられましたか?

大澤1年の変化としてスキンケアへの関心が上がっていることが今回の調査で明らかになりました。具体的には、この1年で「スキンケアにかけるお金」が増えたと回答した人は3割弱で、「減った」と答えた人よりも1割半ば高く、同様に、「スキンケアにかける時間」「使用するアイテムの数」は1割、「増えた」と回答した人の方が多い結果となりました。また、化粧品の情報を得る際にSNSや動画サイトを参考にする人は4割で、2023年と比べて2割弱増加する結果になりました。

さらに、2019年と比べてもオンラインの利用率の変化は顕著に現れています。YouTubeなどの動画サイトの利用では、20代が高いのはもちろんのこと、30・40代でもそれぞれ18.0pt以上の増加がみられました。一方で、2019年では利用率がほぼ0%であった70代も今回の調査では7.8%と大きな増加がみられ、全年代で美容の情報源としてSNSや動画サイトの需要が高まっていることが明確になったと思います。

―動画サイトの利用がそこまで増えているとは驚きです。2019年から比較ができるからこそ見える結果ですね。
このほかに面白いデータはありましたか?

大澤今回、人気成分であるビタミンCについて、「ビタミンCに対するイメージ」を新たな設問として加え、消費者がビタミンCに何を求めているのかを探りました。その結果、全体としては「シミ予防」というイメージが強い一方で、年代別にみると20・30代では「ニキビ対策」や「毛穴ケア」というイメージが強く、40代以降で「シミ予防」「美白」というイメージを持たれているということがわかりました。単なるビタミンCに対するイメージだけでなく、年代ごとに持つイメージが違うということがよくわかる面白いデータだと思います。

このほか、当レポートでは因子分析によるクラスター分けを行っており、美容意識の高さや重視するポイントなどの価値観で分析しています。例えば、「コンシャスタイプ」は美容への取り組みに積極的で、かける金額も高い、インフルエンサー気質のクラスターです。「ビューティエイジングタイプ」は年齢層が高めで健康的に内側から美しくなることを目指すクラスターです。このほか「コスメラバータイプ」「セーフティタイプ」など7つのクラスターごとの特徴がわかるのも面白い部分だと思います。このデータを活用いただく例として、企業のターゲティングにご活用いただけると思います。

 

―ビタミンCのイメージが年代ごとで全く違うのは面白いですね。
次に、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

大澤やはり一般女性を対象に調査しているので、基礎データとして活用してくださるお客様が多いと感じます。先ほども少し触れましたが、一般女性の中でも様々な価値観の層に分けたクラスターを軸に質問と掛け合わせた分析も人気ですね。

また、実際、女性の美容意識をこの一冊で網羅できるので、意識の変化や移り変わり、トレンドなど幅広く知ることができる点でご好評をいただいています。自社で調査すると一つのブランドにフォーカスされてしまいがちですが、当レポートはスキンケア、メイクアップ、ボディケア、インナービューティーと美容全般に関して質問しているため「自社では網羅しきれなかったところまで把握できたのがよかった」というお声もいただきます。

さらに、購入した後に詳しく説明してほしい、設問同士のクロス集計などから仮説検証をしたい、というお客様には無料オプションとして報告会やクロスデータのご提供も行っており、そちらも毎年たくさんご活用いただいております。

 

―美容全般を一冊で見られるのは魅力的ですね。無料オプションも豪華ですね。
それでは最後になりますが、読者の皆様に一言ありましたらお願いします。

大澤女性全体の動向はもちろん、年代ごとだけなく、女性の中でもどういった層がいて、それぞれどういったニーズを持っているのかなど、女性の持つ美容への幅広い価値観を、細かい部分まで見ることができるレポートになっています。美容への取り組みや化粧品の購入場所、選ぶ際の利用ツールなど、美容について幅広く聞いているため、この1冊があれば女性の美容全体を把握できる資料となっております!

実際にデータをご確認いただきながら説明をさせていただくオンラインミーティングも承っておりますので、少しでもご興味いただけましたら、是非お声がけいただけますと大変嬉しいです!ご連絡お待ちしています!

―本日は貴重なお話しありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 女性の美容に関する意識・実態調査(第6弾)」レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

『2024年 女性の美容に関する意識・実態調査(第6弾)』