第86回は、2024年6月28日発刊の『2024年 スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査(第2弾)』です!
年代別に加えて、「コンシャスタイプ」「ビューティエイジングタイプ」「コスメラバータイプ」「ビューティ・マスタイプ」「ローコストタイプ」「セーフティタイプ」「ノー・リーズンタイプ」の7つのクラスターでも分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの吉岡由莉に調査のポイントをインタビューしました!
吉岡由莉 プロフィール
リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty
吉岡由莉
—Profile—
2024年に新卒で入社後、化粧品分野で市場・消費者調査を担当している。
趣味はショッピングとアニメ鑑賞。最近は水切りヨーグルトにハマっている。
―なぜ、今回スキンケアのアイテム別ニーズに関する調査を行ったのですか?
吉岡:スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査は2022年に初めて行っており、今回の調査で2回目となります。前回版の調査では、お客さまから「顧客層にあったクレンジングの開発」や「オールインワンの金額設定」、「自社ブランドの脅威となりうるブランドの把握」に大変参考になったなど、スキンケアのアイテム別調査だからこそ分かる魅力に関する嬉しいお声をたくさんいただきました。
そこで、2022年とは社会情勢も変化した今、最新のスキンケアのアイテム別ニーズを探るべくリニューアル版を作成する運びとなりました。また、今回はスキンケアにおける敏感肌意識やアイテム別にスキンケアブランドのリピート意向・スイッチ状況などが分かる質問を追加したほか、2022年から2024年におけるスキンケア意識の変化についても分析しており、前回版よりもパワーアップした見どころ満載のレポートとなっております!
―2022年版よりもパワーアップしている点、とても興味深いですね!
今回、リニューアル版の調査・分析を行うにあたり、スキンケアのアイテム別に注目して何か面白い発見はありましたか?
吉岡:クレンジングと美容液において興味深い結果が得られました。まず、クレンジングでは、これまで「肌へのやさしさ」が重視されやすい傾向にあったクレンジングミルク・ローションにおいてもクレンジングオイルと同様に「メイク落ちの良さ」を求める人が増加していることが分かりました。
また、美容液を選ぶ際の重視ポイントでは「肌への浸透力が高いこと」が「保湿力が良いこと」や「肌なじみが良いこと」を抑えて、今回1位となりました。この背景としては、消費者の美容成分に関する意識や関心が高まっており、スキンケアを成分重視で選ぶ人が多くなってきていることが関連していると推測しています。本調査では特に、レチノールやナイアシンアミドなどの美容成分を取り入れている人が2022年と比較し、大きく増加しています。
―スキンケアのアイテムごとに特徴や変化が分かる点がとても面白いですね!
そのほか、なにか変化があったポイントなどはありますか?
吉岡:スキンケアにおける美白ケア意識のデータにはぜひ、注目していただきたいと思っています。全体の半数が普段のスキンケアにおいて美白ケアを意識していると回答していますが、40代においては2022年と比較し、美白ケアに対する意識が10pt以上減と、大きく落ち込みました。
そこで、40代のスキンケア意識に関するデータに注目すると、敏感肌ケアの意識がどの年代よりも高いことが分かりました。さらに、「美白化粧品は肌に刺激がありそうで心配だ」と回答する人が2022年より大きく増加していることから、40代では、敏感肌ケア意識の高まりによって、美白ケア意識が低下していると考えています。
―40代の美白ケア意識の低下には驚きましたね!また、敏感肌ケアとの関連も同資料から読み取れることは大変参考になりますね。
今回の調査で、注目してほしいアピールポイントなどございますか?
吉岡:冒頭にもお話させていただいた、アイテム別にスキンケアブランドのリピート意向・スイッチ状況などが分かる質問の追加が今回のリニューアルにおける最大のポイントですので、ブランド分析に関するページは読み応えがあるのではないかと思います!
例えばオールインワンに関してみると、レポート内では主要ブランドとして「ドクターシーラボ」と「パーフェクトワン」を取り上げ、各ブランドのユーザー属性・オールインワンの重視ポイントと購入理由のギャップ、各ブランドのリピート意向について分析しています。このブランド分析は、お客様ごとにカスタマイズが可能となっておりますので、自社ブランドのターゲットの見直しや競合ブランドの把握にご活用いただけるかと存じます。ぜひ、たくさんのお客様にご利用いただきたいと思います!
―では、最後に一言お願いします。
吉岡:最後までご覧いただき、ありがとうございます!
本レポートでは、女性全体のスキンケア意識はもちろん、年代ごとだけでなく、美容意識の高さやコスパ重視など消費者の様々な価値観に基づいて分類した7つのクラスターごとに、スキンケアアイテムを選ぶ際の重視ポイントや使用ブランド、ブランドの購入理由などを把握できるレポートとなっております。さらに、ブランドのポジショニングなど質問同士の組み合わせによって、例えば自社ブランドが競合ブランドよりも優れている点を明らかにするなど、様々な仮説構築および検証に活用可能です。
スキンケアのアイテム別ニーズに関する基礎データとしてはもちろん、商品企画・開発・処方の検討にもご活用いただけます。また、オンラインミーティング形式の無料試読では、実際のレポートのページを見て、詳細なデータをご確認いただけます。ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください!
―本日は貴重なお話しありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査(第2弾)」レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。