リサーチャーに聞く!#112 『2024年 美白化粧品の使用実態と今後のニーズ』調査のポイント

2025.03.21
  • リサーチャーインタビュー
  • Beauty & Cosmetics
リサーチャーに聞く!#112 『2024年 美白化粧品の使用実態と今後のニーズ』調査のポイント

第112回は、2025年2月7日発刊の『2024年 美白化粧品の使用実態と今後のニーズ』です!
美白スキンケアユーザーの肌悩みに対する意識や、美白ケアの取り組み、今後の継続意向、今後のニーズなどを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの中川美貴子に調査のポイントをインタビューしました!

 

中川美貴子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty
中川美貴子

—Profile—

2023年の入社当時から化粧品分野でマーケット調査を担当している。
これまで、美白スキンケアの市場調査や通販化粧品の市場調査を担当。お客様からご相談をいただくことも増えている。
昨年、化粧品検定1級を取得。現在はコスメコンシェルジュの資格取得に向けて勉強している。

 


―なぜ今回美白化粧品に関する調査を行ったのですか?

中川昨年担当した「2024年美白スキンケアの市場分析調査」では「ビタミンC」、「ナイアシンアミド」を配合した商品の増加や「美白+α」を訴求する商品の増加がしている傾向がみられました。そのような市場環境のなかで、美白ユーザーはどういった意識を持っているのか、どういった使用実態なのかを深堀りし、商品ニーズを明らかにしたいと考えました。

そこで、2024年1月~12月に美白スキンケア化粧品を使った経験のある20代~70代女性を対象に今回の調査を実施しました。調査対象者については、夏のみ美白ケアを行う層や1年中美白ケアを行っている層など、幅広い美白ユーザーの使用実態を把握したかったので、このような設計にしました。

 

―そのような背景があったんですね。
調査を行う前は、どのような仮説をお持ちでしたか?

中川今回の調査を実施するにあたり、「冬に美白スキンケアの売れ行きが落ち込む」といったお悩みの声をいただいていました。また、一般女性を対象に定点で調査している「スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査」でも、秋冬にかけて美白ケアを意識する人が30ポイント以上少なくなっていることがわかっていたので、季節の変化による離脱が起こっているのではないかという仮説があがっていました。

そこで、来年使用したい美白スキンケアの特徴について、季節ごとに質問してみました。
結果としては、春に特に欲しい特徴では、「美白ケアと日焼け止め機能が一つになった化粧品」、夏では「強力な紫外線防止効果」、秋では「乾燥対策」、冬では「高い保湿力」、1年中欲しい特徴でも「高い保湿力」が1位となりました。このように、季節によって求めるものが変わることが離脱の一因であると考えています。

―なるほど。季節によって美白化粧品に求めるポイントが変わっているんですね。
ほかに何か新たな発見や、意外だったことなどはありましたか?

中川美白成分の認知・使用実態に関する質問では意外な結果になりました。

美白有効成分ではない「レチノール」が「美白の効果が期待できる成分」「美白スキンケアに取り入れたことのある成分」ともに4位にランクインしており、一部の消費者は「レチノール」を美白成分であると認識していることが考えられます。
一方で、美白・シワ改善有効成分の「ナイアシンアミド」はともに7位で、美白効果の認知度・使用経験ともに20%以下という結果となり、「ナイアシンアミド」の美白効果を認識している人は意外にも少ないことがわかりました。私の仮説にはなりますが、美白・シワ改善有効成分の「ナイアシンアミド」を配合した商品には「シワ改善」をメインに訴求しているものが多いため、「美白」のイメージを持ちにくいのではないかと考えています。

このほか、美白スキンケアに「ナイアシンアミド」を取り入れたことのある人に対して「シワ改善」と「美白」のどちらの効果をより重視しているか尋ねた質問も入れています。結果としては、全体では「どちらも同じくらい重視している」が最も多く、Wの効果を求めて「ナイアシンアミド」を取り入れていることがわかりました。年代別、クラスター別に見るとまた違った結果となり、興味深いデータとなっているのでぜひ見ていただきたいです。

 

―面白い質問ですね。
今回のレポートについて、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

中川お客様からは、美白化粧品の使用実態について細かく見ることができるとご好評いただいております。また特にご好評いただいているのが、アフターフォローサービスのクロスデータです。クロスデータは質問と質問を掛け合わせたデータのことで、新たな視点からデータを見ることができるのでデータの深堀りや新たな発見に繋がります。「どの質問を掛け合わせたらいいか分からない」といった場合も、「こんなデータが見たい」などとご相談いただければ、クロスデータをご提供いたしますのでぜひご活用いただきたいです。

また、「膨大な量のデータを理解できるか不安」といった方には個別の報告会も行っています。ディスカッションしながら理解・分析を深めていただけますので、こちらも併せてご活用いただければと思います。

 

アフターフォローサービスも充実しているので、余すところなくご活用いただけますね!
最後になりますが、読者の皆様に一言ありましたらお願いします。

中川最後までご覧いただき、ありがとうございます。
本レポートでは、美白化粧品の使用実態についてさまざまな切り口で徹底調査・徹底分析しており、ここまで細かく聞いた調査は他にないと思っています!例えば、57ブランドを深堀りしたブランド分析、種類別に聴取した重視ポイントのほか、ベースメイク、季節ごとのニーズまでご覧いただけますので、商品開発・商品企画・販促などあらゆる目的でご活用いただけます!
無料のオンラインミーティングにて詳細なデータをご覧いただきながら、ご活用のイメージや課題解決のご提案などもさせていただければと思います。少しでもご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ!

 

―本日は貴重なお話ありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 美白化粧品の使用実態と今後のニーズ」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

『2024年 美白化粧品の使用実態と今後のニーズ

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