リサーチャーに聞く!#111 『2024年 睡眠サポート食品(機能性表示食品)利用者のペルソナ分析とニーズ分析(第4弾)』調査のポイント

2025.03.17
  • リサーチャーインタビュー
  • Health & Food
リサーチャーに聞く!#111 『2024年 睡眠サポート食品(機能性表示食品)利用者のペルソナ分析とニーズ分析(第4弾)』調査のポイント

第111回は、2025年2月6日発刊の『2024年 睡眠サポート食品(機能性表示食品)利用者のペルソナ分析とニーズ分析(第4弾)』です!
睡眠サポート機能性表示食品利用者における睡眠の実態や睡眠に対する意識、主要商品の摂取実態、魅力的な睡眠サポート食品のコンセプト、今後の商品ニーズなどを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの近藤加奈子に調査のポイントをインタビューしました!

 

近藤加奈子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health & Food
近藤加奈子

—Profile—

2024年に入社、ヘルスケア領域を担当。消費者調査を中心にレポート作成に携わっている。
学生時代は食品や栄養について学び、管理栄養士の資格を取得。

 


―今回の睡眠サポート食品に関する調査は4回目とのことですが、なぜこのタイミングで睡眠サポート食品に関する調査を行ったのですか?

近藤睡眠市場は年々拡大傾向にあり、前回調査では「ヤクルト1000/Y1000」の摂取率が群を抜いてトップとなっておりました。そんな中、前回調査以降、ドリンクタイプを中心に新たに数多くの商品が発売を開始しており、そうした新興ブランドの影響によって、商品の顔触れが変化しているのではないか?それに伴い、「ヤクルト1000」の摂取率も変化しているのではないか?という仮説が社内で挙がり、市場の変化が予測されたことや、ドリンクタイプの商品が増加したことに伴ってユーザー像も変化しているのではないかと考え、それを明らかにすることを目的に今回の調査を行いました。

 

―そのような背景があったのですね。
実際、ユーザー像やブランドの顔触れに変化はありましたか?

近藤はい、変化しておりました。
ユーザー像については、現在摂取率上位の睡眠サポート食品をサプリメントタイプとドリンクタイプに分類し、それぞれのユーザー割合を前回調査と今回調査で比較することで、変化をみていきました。結果は、サプリメントユーザーは前回から減少している一方、ドリンクユーザーは増加していることがわかりました。このことから、ドリンクタイプの需要が高まっており、味を楽しみながら手軽に対策したいというニーズが増加していると推測されます。

また、ブランドの顔触れについて、「ヤクルト1000」は依然として現在摂取率がトップで、ブランドは前回から変化していないように感じるかもしれませんが、「ピルクル ミラクルケア」や「おいしい免疫ケア 睡眠」をはじめとした新興ブランドが数多くランクインしており、明らかに前回から変化しております。さらに、「ピルクル」は新興ブランドにも関わらず、現在摂取率が2位とかなり上位です。しかし、「ピルクル」は「ヤクルト1000」と同じドリンクタイプ、加えて訴求も類似しています。そこで、本レポートではそれぞれのユーザーの相違点について分析することで、2ブランドの異なる強みを明らかにしました。こちらは商品の差別化のポイントにもなっており、これから市場への参入を考えられている方にとっても非常に興味深いデータとなるかと思いますので、詳しい内容はぜひオンラインミーティングにてお話しさせていただきたいです。

 

―面白い分析ですね!詳しいデータが非常に気になります。
他に変化はありましたか?

近藤今回は、クラスターにも変化がみられました。
前回調査までのクラスターは、男性若年層から中年層を中心としたクラスターが多かったのですが、商品のバリエーションが拡大したなどの要因により、今回の調査では女性ユーザーも増加しているというデータが得られました。それに伴い、新たに女性の割合が高い「睡眠美容タイプ」が登場しております。「睡眠×美容」の意識が強く、睡眠を改善することで「腸内環境を良くしたい」や「肌を美しくしたい」などの意向をもっており、今までには見られなかったタイプとなっています。

また、ドリンクタイプの需要の高まりにより、変化したクラスターもございます。それが「手軽タイプ」です。このタイプは前回の「なんとなくタイプ」に該当し、睡眠の悩みが軽度で「健康になんとなく良さそう」という理由で睡眠サポート食品を摂っています。このタイプに、ドリンクなどで手軽に睡眠を改善したいという意向が加わり、今回「手軽タイプ」に名称が変化しております。
このように、ユーザー人口の拡大だけでなくユーザー像も変化してきているため、今後も市場の拡大や新たなニーズの高まりが予測され、大変魅力的で面白い市場です。

 

―睡眠市場は拡大しつつ、変化もしているということですね!
それでは最後に、資料のこのような点に注目してもらいたいなど、ポイントがありましたらぜひお教えください!

近藤先ほどもお話させていただきましたが、やはりクラスターが当レポートの注目ポイントです。
弊社のクラスター分析は、毎回お客様から大変ご好評いただいているので、それだけでもアピールポイントなのですが、当レポートのクラスターはターゲット設定を行う上で他のレポート以上に重要であると思います。例えば、「魅力的だと思うメッセージ」を聞いた質問で、睡眠を「目覚め」「日中」「就寝時」「就寝中」の4つのステージに分類し、そのステージが消費者に響くのか検証を試みました。結果は、全体ではステージごとの差があまりみられませんでした。しかし、クラスター別でみると「睡眠美容タイプ」は「就寝時」、「パフォーマンス重視タイプ」は「日中」など、響くステージに違いがみられました。さらに、「質の良い睡眠の条件」を聞いた質問でも、クラスターによって質の良い睡眠の定義が異なっておりました。そのため、今後睡眠市場に参入されるメーカー様は、ターゲットクラスターのニーズを理解することが重要であると思います。
詳しいクラスターのデータや他にも興味深いデータが沢山見受けられましたので、ぜひ一度オンラインミーティングにてデータをご覧いただきたいです!オンラインミーティングでは、お客様の課題についてディスカッションしながら具体的なデータの活用方法をご提案させていただければと思っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。お待ちしております!

 

 

―本日は貴重なお話ありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 睡眠サポート食品(機能性表示食品)利用者のペルソナ分析とニーズ分析(第4弾)」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2024年 睡眠サポート食品(機能性表示食品)利用者のペルソナ分析とニーズ分析(第4弾)

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