*TOPICS******************************************************************************************
〔アグリ〕
┗日産化学、新規殺虫剤の販売を開始(2019/5/14)
┗農薬工業会の新会長にクミアイ化学工業の小池氏を選任(2019/5/15)
┗農薬工業会、2019農薬年度3月末の出荷実績の確定値を公表(2019/5/23)
〔メディカル〕
┗神戸大学ら、スマートセルの開発で医薬品原料の生産性向上(2019/5/7)
┗宇部興産、医薬品工場建設へ(2019/5/21)
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〔アグリ〕
▽▽日産化学、新規殺虫剤の販売を開始(2019/5/14)▽▽
日産化学は、今年1月に農薬登録を取得した新規殺虫剤「グレーシア乳剤」の販売を、5月15日より開始した。
「グレーシア乳剤」の有効成分はフルキサメタミドで、同成分の活性本体が外注に直接届き、素早く作用。広範囲の重要外注に有効で、既存剤に抵抗性を持つ害虫に対しても効果を示す。
なお、同社は中期経営計画の中で、「グレーシア」を農業化学品事業の成長源泉に位置付けており、国内外での売上高100億円を目指している。
▽▽農薬工業会の新会長にクミアイ化学工業の小池氏を選任(2019/5/15)▽▽
農薬工業会は、第88回通常総会を開催し、役員の改選を行った。なお、新会長にはクミアイ化学工業の小池好智氏が選任されている。
▽▽農薬工業会、2019農薬年度3月末の出荷実績の確定値を公表(2019/5/23)▽▽
農薬工業会が、2019農薬年度3月末の出荷実績の確定値を公表した。3月出荷累計の数量は、前年度比95.3%の111万8000t。金額は2216億4200万円で、前年度より30億8000万円減の98.6%だった。
種類別で見てみると、数量では殺虫剤4.4%減、殺菌剤9.7%減、混合剤6.3%減、除草剤2.6%減、植物成長調整剤は6.0%増。金額では、殺虫剤が0.9%減、殺菌剤1.6%減、混合剤4.3%減、除草剤1.4%減。植物成長調整剤は17.2%増だった。植物成長調整剤以外は全て前年度を下回る結果となっている。
〔メディカル〕
▽▽神戸大学ら、スマートセルの開発で医薬品原料の生産性向上▽▽
NEDO、神戸大学、石川県立大学は、計算機シミュレーションを用いて微生物の代謝経路と酵素を新しく設計することで、医薬品原料の生産性を2倍以上向上させることに成功した。
この度、生産性の向上に成功した医薬品原料は、鎮痛薬などに使用されるベンジルイソキノリンアルカロイドの前駆体化合物テトラヒドロパパベロリンである。
同技術を様々なターゲット化合物に応用することで、既存の手法では生産が困難な有用物質の生産が可能となり、生物機能を活用して高機能な化学品や医薬品などを生産する次世代産業「スマートセルインダストリー」創出が期待されている。
▽▽宇部興産、医薬品工場建設へ(2019/5/21)▽▽
宇部興産は、山口県宇部市にある宇部ケミカル工場の敷地内に、第五医薬品工場を建設する。
同工場では、少量・高活性原薬の開発から商用生産まで一貫して行う予定。完成は2021年5月、商業生産は同年6月からスタートする計画となっている。